第一章

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目を閉じたことを確認し、鎌を構える。 「ルゥ…」 “姫、一気に刈りますか” 感情のない淡々とした声が、なんだか心地よかった。 「頼む」 そう呟き私の魔力を流し込む。 鎌は光を放ち、だんだんと膨れ倍の大きさにまでなった。 行こう。 私の家まで飛び、鎌を振り上げ切り裂いた。 一回で何十人もの人々が崩れ落ちた。 何回も、何回も何回も繰り返す。 鎌の重さに腕を下げた時には、立っているものはいなくなっていた。 「終わったぞ、青年」 恐る恐る目を開けた青年は恐怖に顔をひきつらせた。 「こ、殺してないんだよね」 先ほどと同じ質問、同じ回答。 結界にひびが入り壊れるのは時間の問題だ。 私の家もほとんど壊されて、大好きな花は踏み潰されていた。
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