魔王の時間

3/3
前へ
/95ページ
次へ
「殺す」 「ふえええ!? すみません調子に乗りましたぁ!!」 頭を床すれすれまで下げて謝る。 「それで、ミャーちゃんはいったい何を報告に来たの?」 「ルーダ様!」 ルーダと呼ばれた女性はメガネを指で上げながら微笑んだ。 「びっくりしますよ~!         実は…!!!!」 「ランファ様の居場所を発見いたしました!!!」 「まっまじで!? ランファって、あのランファか!!」 「はい!!あのランファ様です! 戦姫、時の魔女などなどの異名をもつ、人間界最強のガーディネ・ランファ様です!!!」 「う、うおおおおおおお」 「とりあえず、二人とも落ち着いて」 揃えたかのように深呼吸を始めた二人。 「ミャーちゃん、場所は?」 「は、はい!! ヤーサ国のアルデゥという街の近くです!」 ビシッと敬礼し、はっきりと答える。 「魔王様…いかがされますか?」 「もちろん、俺様直々に会いに行ってやるぜ。        魔女様に。」 「いってらっしゃいませ、魔王様ぁ」 「お気をつけて」 ミャーとルーダは呆れ顔で主人を見送った。
/95ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加