第二章

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城壁が見える。 高くそびえるそれは街の大きさも表す。 ここならいろいろ買えそう。 なるべく気配を消して壁内へと入る。 今はこの髪を隠す術がないから、ばれないように気をつけよう。 街は人で溢れ祭りのようだ。 活気があり店には人が絶えず、子供は走り回る。 ふふっと笑みがこぼれた。 私はやっぱり賑やかな所が好きみたいだ。 歩いているとおしゃれな店を見つけた。 そこで見つけた黒いローブを会計に持っていくと、「今流行り」と言われたスラッとラインがわかる薄いピンク色のワンピースを買わされた。 早速着替えると、少し肌寒いワンピースに全身を包み込む暖かいローブ。 この時期にはちょうどいいな。
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