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「街に魔力無しが多いからって偉そうにふんぞり返ってるし、依頼した仕事の報酬は倍取られるし!」
「酷いな」
「最低よ!」
そんな奴らがいたとは。
その後も女性の愚痴…話は続いた。
すると女性に賛同するかのように人が集まり出した。
なんか嫌な予感がする。
逃げようと思う頃には遅い。
女性はキッとこちらを睨みつけた。
「あなたギルドに入りたいなら魔力あるんでしょ!」
いや、入りたいなんて一言も…
「あのギルドをどうにかして!」
「!」
なんでそうなる。
こいつら私に押し付けるつもりか。
両腕を掴まれ今にもギルドに放り込まれそうだ。
「ちょっ、待って。落ち着けよお前等」
私はこんな面倒くさいことやりたくない。
それに、もしギルドに魔女ではなく『私』の指名手配があったら、すぐにばれる。
せっかくここまで来て、大きい街でばれたら他の街で過ごせなくなる。
説得するしかない。
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