第二章

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「街に魔力無しが多いからって偉そうにふんぞり返ってるし、依頼した仕事の報酬は倍取られるし!」 「酷いな」 「最低よ!」 そんな奴らがいたとは。 その後も女性の愚痴…話は続いた。 すると女性に賛同するかのように人が集まり出した。 なんか嫌な予感がする。 逃げようと思う頃には遅い。 女性はキッとこちらを睨みつけた。 「あなたギルドに入りたいなら魔力あるんでしょ!」 いや、入りたいなんて一言も… 「あのギルドをどうにかして!」 「!」 なんでそうなる。 こいつら私に押し付けるつもりか。 両腕を掴まれ今にもギルドに放り込まれそうだ。 「ちょっ、待って。落ち着けよお前等」 私はこんな面倒くさいことやりたくない。 それに、もしギルドに魔女ではなく『私』の指名手配があったら、すぐにばれる。 せっかくここまで来て、大きい街でばれたら他の街で過ごせなくなる。 説得するしかない。
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