まえがき

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 どくんどくんと白濁を吐き出した凌駕が俺のなかから出ていく。それにも感じて甘い声がもれた。  酩酊しながら目を開けると凌駕が呆れたように笑う。 「お前相当ヤバイぞ」 「……何が」  視線の先を追うように上体を起こせば目に映る惨劇にさすがの俺も顔をしかめる。 「こんなに出血してたのか。お前大丈夫か」 「俺は大丈夫だ。それより痛みは」  尻をつけるとかなり痛い。 「ダメだ。しばらくは座れないな」  凌駕に手伝ってもらいながら後処理をしてシャワーを浴びると新しいシーツに取り替えふたりで横になった。
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