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揺さぶられるたびに頭が朦朧として、意識を飛ばさないよう繋ぎ止めるのに必死だった。
「ああっ、くそ……っ、イクっ」
「ぁあ……っ」
動きが速くなり、ひときわ強く打ちつけられ抑えきれずに声がもれる。
引き抜かれた瞬間意識を失いかけた。それを引き止めたのは俺の携帯だった。
「来たか。とりあえず生きてたみたいだな」
ズボンを直し息を切らせながら電話に出る久保の声を朦朧としながら聞く。
やはり相手は凌駕だったようで、生きてた、それだけで安心した俺はとうとう意識を保てなくなっていた。
「は? なに、聞こえねえ」
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