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俺の出したものでほぐそうとしてくれたみたいだけど、それが染みた痛みにシーツを握る。
きっとまだそんなに時間が経ってないから柔らかいはずだ。
「大丈夫だからすぐに挿れてくれよ凌駕」
「……っ。くそっ。あんなやつに犯されやがって……!」
次の瞬間凌駕がゆっくりと押し入ってくる。
「……ぐ……っ!」
焼けるような痛みに思わず声がもれた。でもここでやめてなんてほしくなくて、シーツを握りしめてその痛みに耐える。
「ちくしょう!」
怒りを露にする凌駕はそれでも俺を気遣うように慎重だ。
ずずっと奥まで入ったような気がした。でもあまりの痛みに目の前がチカチカしてそれどころじゃなかった。
そっちばかりに意識を持っていかれていた俺がいつの間にか一定のリズムで抽挿されていることに気づいたのは、自分の口から矯声が無意識にもれていたからだった。
「よくなってきたか、歩」
「あ、ぁ……っ、は……」
痛み以外に閉ざしていた感覚が徐々に戻ってくる。
凌駕の動きはスムーズで、俺の反応のいいところを狙って突いてきた。
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