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「……俺のせいで、悪かったな」
今回凌駕はどれだけの代償を払ったんだろうか。それだけが本当に辛かった。
「謝るなんて歩らしくねえな」
「俺だって本当に悪いと思えば謝るんだよ」
「さすがに拐われたって知ったときは肝が冷えたけど、お前が無事だったんならそれでいいじゃねえか。終わりよければすべてよしってな」
隣を見ると晴れ晴れとした表情に、今回のことが凌駕にとってマイナスじゃなかったことを悟る。
そもそもなんで凌駕は助けに来られたんだ。あのとき押し入ってきた人間の声には確かに聞き覚えがあったから神谷組の連中だったんだろう。
「もしかして今回の件、銀龍会は知らないのか」
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