野獣は夜に目を醒ます

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 館内を全て見終えた俺たちは昼飯を済ませると亜輝にたんまり土産を買わされ、ついでだからとショッピングモールへ寄り道をして帰ってきたのは夕方遅く。  これから夕飯を作るのも面倒だからと出前を取って歩の家で済ませた。 「亜輝、眠いなら部屋で寝ろ」 「ん……」  飯を食って風呂に入った亜輝は疲れたんだろう。ソファーでうとうとし始め眠い目を擦っている。 「なんなら俺が抱いていってやろうかあ?」  俺が意地悪く笑って近付くと、亜輝は意外にも素直にコクッと頷いた。  なんだ、可愛いとこもあるじゃねえか。  亜輝を横に抱き上げると部屋まで運びベッドに寝かせた俺は、半分寝ている亜輝にタオルケットをかけてやり、直ぐに寝息をたて始めたのを聞くとそっと部屋を出た。
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