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「あんたは銀龍会がどんな組織か知らないだろう。神谷組に隠れておとなしいように見えるが、あいつらは人間の皮をかぶった鬼だ。一度やりだしたことをやめることはしない」
俺は久保の言っていることがよくわからなかった。
銀龍会が本当にそういう組織なら、久保を追うことをやめないってことじゃないのか。
「命の保証が目的じゃないのか……?」
ふと思ったことを口にすると、さも愉しげに笑い出す。
「あんたも頭は悪くないんだな。まあ、命の保証は本当だ。でもそれだけが目的じゃないのはその通りだ。言っただろう。銀龍会は人間の皮をかぶった鬼だって。あいつらは神谷組をいつ蹴落とそうかと虎視眈々と狙ってたんだ。今回五代目に就任したばかりの組長さんはまだまだひよっこ。それを見逃すほどあそこはバカじゃない。今回の件で神谷組は終わる。そして銀龍会も痛手を被ればもう俺どころじゃなくなるだろう。組同士の抗争に発展して殺し合ってくれたら万々歳だ」
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