弐

　ガチャッ… ドンッ、ドンドンッ！！！「出てこいっ！！！」ガチャガチャッ… ドンドンドンドンッ！！！２２時過ぎ、怒鳴り声と今にもぶち破られそうな強さでドアをたたく音にも貴子はぼーっと手元を見ていた。「さっさと出て来いっ！」そう淳は叫び、ドアを蹴り始めた。それでも、貴子は椅子に座ったまま手元の散らばった、爽のイラストを見つめていた。その時、ガッ、ガッドンッ！！、という強烈な音と共に、ドアが壊れ、部屋に淳が入ってくる。「デテコイッって言ってんだろうガッ！！！」

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