2/6
前へ
/40ページ
次へ
  淳はそういって、貴子が見つめていた爽を グシャッと掴み、足元に叩き付けた。 それでも、動かない貴子に淳は怒鳴る。 「お前、今日の自治会、無断で休んだそうだなっ! その上、俺が忙しいのをいいことに 平日も休みも構わず外へ出て、 夜遅く帰っているそうじゃないかっ!! しかも、一度なんかは男に送られて帰ってきたとか…」 ピクッとその時、初めて貴子の手は微かに動く。 それでも、弁明はもちろん、謝ろうともしない。 淳は怒りを爆発させる。 「お前はどれだけ俺に恥をかかせるつもりだっ! こんなことなら、仕事は許さないっ! すぐ、ヤメロッ!!分かったナッ!!!」
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加