弐
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激しい拒絶に淳は一瞬立ち尽くし、すぐ背を向ける。 「とにかく。お前は当分家を出るな。 買い物もしなくていい。 ・・・急病で倒れている、と言う事にするから そのようにしろ。 後、明日電話をかけて、先方に仕事はお断りしろ。 ・・・分かったな。」 淳はそれだけ言い付けると 自分が壊したドアをそのままに バンッと玄関を閉めて出て行った。 貴子は遠ざかる淳の足音にポロッと涙を一筋流した。
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