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  初めて出てきた病名らしい病名に 貴子は戸惑いながらも、頷く。 「分かりました。・・・ありがとうございます。」 では、と立ち上がった来栖。 貴子は看護師長の手を借り、横になる。 だが、ドアまで行った来栖は突然振り返る。 「あの。診断には関わりがありませんが 一つ伺ってもよろしいですか?」 何事にも無関心そうな彼の意外な言葉に 貴子は戸惑いつつ、頷く。 来栖は少し首を傾げ、尋ねる。 「和樹・・・、大石和樹とはどういったお知り合いで?」 えっ、と貴子は思わぬ人物の名に驚き、言葉に詰まる。
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