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重い空気を払うように、高宮夫人が続ける。
「…まあ、それでも、今回ようやく後継者となり得る者を
見定めて、肩の荷が下りた事でしょう。」
太田の声が弾む。
「では、ようやく?!!」
ええ、と高宮夫人は微笑む。
「ようやく、彼も腹を決めたようですわ。」
「それはようございましたっ。」
「おめでとうございます!」
まあね…、と高宮夫人は苦笑を見せる。
「あの子がアレに三下り半を叩き付け、やはり
カレと一緒になると言いだした時は私も猛反対だったわ。
忘れなさい、とも言ったわ。」
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