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『もしもし。』
「…お?出た。珍しい。俺だけど。」
『時間空けてたんだよ。』
「マジかよ。暇人?」
『んな訳ねぇだろ。…誰が瑞樹を操作してると思ってんだ。』
「……は?…もしかして、この対談もお前が仕組んだのか?」
『当たり前だろ。』
「…マジかよ…何企んでる?」
『まずは瑞樹の仕事の操作。』
「…は?」
『任せとけって。…瑞樹はどうだ?』
「あーー……切羽詰まってるって感じ?」
『だろうな。』
「分かっていながら離れたのか?」
『ああ。俺が傍にいないんだから追い詰められるだろ。俺がいなきゃダメになるように仕込んである。』
「……お前が言うとエロく聞こえるのは気のせいか?」
『ハハッ!…とにかく、これからは加納くんの出番だ。』
「ま、とにかく接触成功。…で、何すんの?」
『"密着取材"得意だろ?』
「…マジ?…方法は?」
『対談終わったら北野に申し出ろ。すんなりOK出るはずだ。
提示は来週一週間。…いい記事書けるぞ?…っと、リハの時間だ。切るぞ。宜しくな。』
「あっ!ちょっと待て……クソ!切れた。
もう少し詳しく言えってんだよ…ったく。」
ブツブツ言いながらコーヒー3本購入した加納は、頭を捻りながら部屋へ戻っていった。
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