第1章

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 言い合う三人に、近寄れる者が居なかった。 だが急に群集を掻き分けて、一人の長い白髭が 立派な老人が杖を手に、やってきて三人に言った。 「ワシはお前らを遣いとした憶えは全くないぞ。」  とたんに群集も三人も散会した。
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