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すっと通った鼻筋に、色づきの良い唇、白い肌に影を落とす長い睫毛。
サラサラの黒髪は横に流れていて、その端整な顔立ちがはっきりと見てとれる。
人形のように整った顔。
こんな顔が近くにあれば、溜め息も出ると言うものだ。
(…きれーだな。)
何気なくそう考えていたことに気づいて、俺は唯からパッと視線をそらし、伸ばしかけた手を引っ込めた。
…危うく触るところだった。
「…はぁぁ。」
本日二回目の溜め息を吐き、俺は机に突っ伏した―――。
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