prologue

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「え?このままじゃダメなの?」 理名の言葉にまゆらが尋ねた。 「当ったり前!折角のハロウィンなんだし、まゆらもちょっと弾けようよ」 「と言う訳で、まゆらにはこれね」 そう言って彩花が大きな紙袋から取り出したのは、まるで彼女のドレスに合わせて誂えたかのような、ふわふわした天使の羽。 「……うん、完璧」 背中にそれを付けたまゆらを見て、眼鏡の奥の瞳をキラキラさせながら彩花が満足気に言った。 「よくお似合いです、お嬢様」 天使の衣装に変わったまゆらを見て、京介も目を細め微笑む。 「そ、そうかな……ありがとう」 二人に誉められ、まゆらは気恥ずかしそうに目を伏せながらそう言った。 「……で、執事さんにはこれです」 「私もですか?」 掛けられた意外な言葉に京介は思わずそちらを向いた。 《続く》お好きなルートへどうぞ……
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