彼は恋愛が分からない  ~小学生編~

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「静かに! 皆休みはどうだった?」  旅行行った、その子誰?、宿題完璧、と先生にかまって欲しい子が声を出す。 「うんうん。今日も元気でよろしい。一樹くんは、こういうクラスとやっていけそうかい?」  先生は、キョトンとした顔の、一樹くんという子に言った。  するとその子は言った。 「柳田一樹です。よろしくお願いします!」  いきなり大きな声で言われて、皆は驚いた。  先生は「やっていけそうだね」と言いながら微笑んだ。  そして、「自己紹介をお願いします」と一樹くんに告げると、私はいきなり鼓動が早くなるのを感じた。  どうして、いきなり心臓がバクバクなんだろう。
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