彼は恋愛が分からない  ~小学生編~

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 本当は柳田くんを好きで仕方ないし、柳田くんも私を見て欲しいと思ったから窓を見たのに、それなのに、私は嘘を付きまくった。 「あおいは真面目だから、きっと好きって気持ちにも中々気が付かないかもね」 「なんで? 気が付くよ。当たり前じゃん」 「そう?」 「うん。だって皆分かるんでしょ?」 「そうかな」  由衣ちゃんはまたにやりと私を見た。  どうしてそんなにニヤニヤするのだろうと睨むと、由衣ちゃんは窓の外を見た。
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