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「あおいはね、難しい小説読んでて、きっと理解出来ないと思う!」
楽しそうに笑う由衣ちゃん。
でも、私はそんなに難しい本なんて読んでない。
柳田くんは頭も良いから、絶対に読めると思う。
「そんな、難しくない!」
由衣ちゃんの勝手な憶測に苛立ち、少し興奮気味に言うと、柳田くんはニッコリと私に笑顔を向けてくれた。
「高木さんに訊いたんじゃないよ。ねえ、坂木さん! 何読んでるの?」
その元気な声に、私はまた恋をした。
「お、教えない!」
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