彼は恋愛が分からない  ~小学生編~

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 好きだと思ったら、突然嫌いになって、そして意地悪な気持ちになった。  もっとちゃんと考えてみると、由衣ちゃんと仲良くする柳田くんは嫌だった。  それに、意地悪な由衣ちゃんも嫌い。  好きな人が嫌いになるのが不思議で仕方ない。 「教えてよ!」  教室の窓に届くように大声で、私に向かって言う柳田くん。  でもそれは、校舎に向かって言っているから、全校生徒に聞こえるような声でもある。それなのに、どうでもいいような本の名前を、私はこたえるなら大声で叫ばないといけない。    恥ずかし過ぎる!
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