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「班長さん、行こう」
「あ、ごめん」
案の定、真美ちゃんから注意された。
それから私は、あの茶色の髪の男の子が気になって仕方なく、一番年下のなおくんが泣きだすまで、早歩きだったらしい。
真美ちゃんが怒り始めて、私の立場はなくなった。
「ごめんね、なおくん」
私は手を繋いでなおくんと歩いた。
涙を流し、しゃくりあげるなおくんは、私の手を必死に掴んで、私の気持ちとは裏腹にどんどんペースを遅くさせるのだった。
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