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「そんなことより急いで!」 でももう、逃げても無駄な気がしていた私は立ち上がる気力もなかった。美咲は私がくたりとしたままでいると二の腕を掴んで立たせようとする。 「伊織、立って。怪我してるの?」 「ううん」 「なら早く」 「美咲、私もう……」 それでも美咲は私を引き上げる。
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