＊第34話＊

私は拓真の指を思い切り噛んだ。「痛えっ！　てめえ……」腕や肩はガードマンに押さえられたままだけど、顎が自由になって、私は声を上げた。「申しあげますっ、それはここにいる飯島美咲が研修生で濱田常務に付いていた頃に書かされた書類です！」ええっ？、なに？、と重役連中は声を上げた。「濱田常務はニセの発注を掛けて支払い代金を横領していました！」

/23ページ

最初のコメントを投稿しよう！

100人が本棚に入れています

本棚に追加

広告非表示！エブリスタEXはこちら>>