絶望とは

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2076年、人類は予想していた最悪の事態に直面する。 ―――人口の増加 100億人の人間を抱えた、小さすぎるこの地球では、あまりにも多すぎる数だった。 地球で生産できる食料で生きていける人間は、約80億人とされていた。 2042年にとうとう80億人を突破した人類は、1日二食を基本にし、なんとか生きていける状況だった。 だが、その裏で人口は当たり前のように増えていく。 当然一人当たりの食料も減った。 アメリカ、イギリス、ロシア、日本などの発展国は1日二食をキープしていたが、アフリカなどの発展途上国では1日に一回も食事をとれずに餓死するケースが増えていった。 だが、100億人を突破した時点で発展国も発展途上国も関係無しに死人が急増した。 餓死もそうだが、食料を巡り強盗殺人も異様に増えた。
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