812人が本棚に入れています
本棚に追加
「理彩、どこに行きたい?」
「どこにも行きたくない」
「何で?」
「だって、……こんな酷い顔」
泣きすぎて目が腫れているはず。
「じゃあ、俺んち来る?」
「えっ!?」
いきなり!?
「じゃあ、理彩んち?」
「……」
そっか、どこにも行きたくないって言ったら家しかないんだ。
「理彩?」
「蕾斗さんの家に行きたい」
「OK」
走りだした車内で、ずっとどきどきが止まらない。
でも今のこの状況って、ほんとなのかな。
すべてが夢で、覚めちゃうとか……
ほんとは“遊び”とか……
蕾斗さんと想いが通じあったなんて夢みたいで、考えれば考えるほどマイナスのことばかり。
ほんとに清算したの?
最初のコメントを投稿しよう!