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「今日が終わったら、もう会えないのかも……とか、身体の関係をもっちゃったら捨てられるかも……とか、そんなことばかり考えちゃって」
「理彩」
蕾斗さんが、あたしをぎゅっと抱き締めてきた。
「俺は理彩と終わりにするつもりもねぇし、ヤり捨てするつもりもねぇ……何て言ったら信じてもらえる? 何をしたら信じてもらえる?」
……わからないよ。
そのままお互いに何も言わなくなって、しばらく沈黙が続いた。
その間あたしは、蕾斗さんの胸に耳を押しあてながら規則正しい鼓動の音を聴いて気持ちを落ち着かせていた。
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