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「うん。友達から始めたいです」
「じゃあ今日は、友達として理彩の誕生日を祝わせて?」
「はい」
そのあとは、蕾斗さんといろんな話をした。
好きなものの話……
趣味の話……
子供の頃の話……
友達の話……
他にもいろいろ。
そして夜はイタリアンへ連れていってくれた。
帰りぎわに、誕生日プレゼントをもらった。
シルバーのハート形のネックレス。
「可愛い。……これ、貰ってもいいんですか?」
「理彩のために買ったものだから、貰ってくれねぇと行き場なくしちまうよ」
「ありがとうございます。大切にします」
帰りはアパートまで送ってもらった。
想いが通じ合っているのに友達から始めるのっておかしな話だけれど、急ぐ必要はない。
ゆっくり行けばいいんだ。
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