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「ん、前に理彩の部屋入ったときに約束したこと……あれ却下な」
約束したこと?
「えっ、何?」
「忘れたのかよ。理彩が言い出したんだろ?」
「……」
なんだっけ?
隣で蕾斗さんが小さく息を吐いて、
「近いうちに……理彩のことを、抱くから」
えっ!?
突然突拍子もないことを言い出すから顔がカッと熱くなって、鼓動がどきどきと早くなる。
「はは、理彩の顔真っ赤。可愛い」
そう言われて、さらに頬の温度が上がっていく。
そういえばあのとき、
『手を出さないって約束してください』
あたし、そう言ったんだ。
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