第一章

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 その晩は隣の101号室から「ドン」と言う音が何度か聞こえてきて、そのつど寝付こうとしていた俺は起こされ、結局寝付いたのは深夜二時頃だ。  ◇ ◇ ◇  翌朝、俺は寝不足ながら、いつも通りに起きて、いつも通りに朝飯を食べ、いつも通りに準備を済ませ、いつも通りに部屋を出た。ふぁ~あ~、ああ眠い。  大きな欠伸をひとつした後、部屋の鍵をかけてる時にふと昨夜のことを思い出した。  そう言えば一緒に登校して欲しいとか言ってたよな。  俺は101号室の呼び鈴を鳴らした。少し待ってみたが特に反応はない。もしかして一人で先に行ったのか? 念のためもう一度呼び鈴を押してみる。
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