第1章

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ドカッ!! とある森の中で 緑の魔物が、一人の青年に襲い掛かっていた。 「ッ!あ、ぶね・・・!?っはぁ!!」 ガンッ! 「な、何ぃ!?!?」 緑の魔物は青年の木刀を、自らの持つ武器で弾く。 ダッ、ドガッ! 青年が怯んだ隙に、緑の魔物は青年にタックルした。 「うごッ・・・?!」ドタッ 青年は予想以上の衝撃に木刀を手放し、倒れてしまった。 そして緑の魔物は倒れた青年の上に乗っかり、武器を振り上げる。 「ちょッ――!?うおおおお!?」 ガツンッ! 青年は何とかギリギリで避け、顔の真横に降り下ろされている武器を横目で見る。 「っは、なれろっ!!」 バタバタ! 青年がバタバタと激しく動きだし、緑の魔物はたまらずそこからふり落とされた。 「っふぅ・・・とっておきを使うしかないか・・・」 青年はガムを口に加え、とっておき・・・一つの玉を取り出した。 「ってや!!」 パンッ! その玉は地面に投げ付けられ、高く響く音を立て破裂した。 『ッギ!?ギイィィィィィ!!』 その玉から上がる煙を浴びた緑の魔物は目を抑え、ジタバタと転がり回った。 「っしゃぁ!玉葱の出すある成分を利用した俺特製爆弾、名付けてガンツ(眼痛)!効果は抜群ってかぁ!?」 『ギイィィィィィ!!』ブンッ!ブンッ!! 「ハッハハハハ!何処殴ってんだぁ(゜Д゜≡゜Д゜)?」 バタバタバタバタ・・・ 緑の魔物は仲間を呼んでいた。 五体もの緑の魔物が、現れた 「!?貴様ッ卑怯な・・・!ふ、まぁ良い、遊びは此処までだ。決めるぜ・・・?超、必殺・・・」 青年は真剣な顔で緑の魔物を見つめ、重心を戦闘の構えではあり得ないほどに下げ、手を地面につける。 『ッギィ・・・』 緑の魔物は雰囲気を察し、とんでもない技がくるのでは・・・と少し後退しだした。 「戦略的撤退!!」 青年は逃げ出した。 『ッ・・・ギ?ギ!?ギイィィィィィ!!!!!』 緑の魔物は青年の行動を理解しキレた。 おちょくられていた。と 「うわーころんでしまったー!!」ズザー 緑の魔物は我先にと転んだ青年へ迫る。 カチッ・・・ 『ッギ?』 バゴォォォォン!! 「ざまぁみろぉ!!アッハハハ!!無様に引っ掛かりやがったなぁ!?」 先程青年は地面に手をつけたとき、予め設置しておいた地雷のスイッチを入れていたのだ。
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