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ドカッ!!
とある森の中で
緑の魔物が、一人の青年に襲い掛かっていた。
「ッ!あ、ぶね・・・!?っはぁ!!」
ガンッ!
「な、何ぃ!?!?」
緑の魔物は青年の木刀を、自らの持つ武器で弾く。
ダッ、ドガッ!
青年が怯んだ隙に、緑の魔物は青年にタックルした。
「うごッ・・・?!」ドタッ
青年は予想以上の衝撃に木刀を手放し、倒れてしまった。
そして緑の魔物は倒れた青年の上に乗っかり、武器を振り上げる。
「ちょッ――!?うおおおお!?」
ガツンッ!
青年は何とかギリギリで避け、顔の真横に降り下ろされている武器を横目で見る。
「っは、なれろっ!!」
バタバタ!
青年がバタバタと激しく動きだし、緑の魔物はたまらずそこからふり落とされた。
「っふぅ・・・とっておきを使うしかないか・・・」
青年はガムを口に加え、とっておき・・・一つの玉を取り出した。
「ってや!!」
パンッ!
その玉は地面に投げ付けられ、高く響く音を立て破裂した。
『ッギ!?ギイィィィィィ!!』
その玉から上がる煙を浴びた緑の魔物は目を抑え、ジタバタと転がり回った。
「っしゃぁ!玉葱の出すある成分を利用した俺特製爆弾、名付けてガンツ(眼痛)!効果は抜群ってかぁ!?」
『ギイィィィィィ!!』ブンッ!ブンッ!!
「ハッハハハハ!何処殴ってんだぁ(゜Д゜≡゜Д゜)?」
バタバタバタバタ・・・
緑の魔物は仲間を呼んでいた。
五体もの緑の魔物が、現れた
「!?貴様ッ卑怯な・・・!ふ、まぁ良い、遊びは此処までだ。決めるぜ・・・?超、必殺・・・」
青年は真剣な顔で緑の魔物を見つめ、重心を戦闘の構えではあり得ないほどに下げ、手を地面につける。
『ッギィ・・・』
緑の魔物は雰囲気を察し、とんでもない技がくるのでは・・・と少し後退しだした。
「戦略的撤退!!」
青年は逃げ出した。
『ッ・・・ギ?ギ!?ギイィィィィィ!!!!!』
緑の魔物は青年の行動を理解しキレた。
おちょくられていた。と
「うわーころんでしまったー!!」ズザー
緑の魔物は我先にと転んだ青年へ迫る。
カチッ・・・
『ッギ?』
バゴォォォォン!!
「ざまぁみろぉ!!アッハハハ!!無様に引っ掛かりやがったなぁ!?」
先程青年は地面に手をつけたとき、予め設置しておいた地雷のスイッチを入れていたのだ。
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