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空良はガバッと顔を起こす
「ううん、ケンカしてないよ
だけど彼氏彼女ではなくなったよ!
でも瑠花ちゃんとは前よりきっとイイ関係になれるよ!」
「え!? なに!?
瑠花ちゃんと言うのか?
別れたのか!?なんのこっちゃ!?」
顔面いっぱいにハテナマークが飛び交う陸玖をよそに
空良は陸玖の腕をぐいぐい引っ張ってベランダへと誘導する
「それより陸玖兄ぃ、見てよ
今夜はすごい満天の星空だよ!」
2人はベランダに出て夜空を見上げる
肌を刺すような冷気の中、星だけが煌々と瞬いていた
「本当だ、すごい星の数だな
今日は空が澄んでいるんだな…」
「家に帰る途中、夜空を見上げてたら
あまりの星に吸い込まれそうな感覚になったよ
あんまり寒いから雪が降ってホワイトクリスマスになったらいいなって思ったけど
この星空じゃ降りそうにないよね!」
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