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「―――――!?」
くすぐるような空良の囁きと言われた言葉に陸玖は目を見開く
悪戯っぽい瞳で変わらず無邪気に笑う空良がそこにいた
(やっぱりこいつ俺のひとりごと、聞いていたんだな…ッッ!)
かあっと沸騰しそうな程に陸玖は顔が熱くなる
「…だが、俺は…っ
おまえが欲しいが…!
昨日のキス以上のこともしたい
あんなことやそんなこともしたいと思っているんだぞ…ッッ!?」
陸玖はくらくらとする頭で何を言ってるのかわからなくなってくる
「いいよ
僕、陸玖兄ぃなら
きっと何をされても嬉しいんだと思う」
首に腕を回して空良は陸玖の胸に飛び込むように抱きついた
「陸玖兄ぃが好き
大好き…!
陸玖兄ぃがいれば他に何にもいらない
嘘じゃないよ」
弾けるような笑顔と真っ直ぐな瞳で空良は言葉に力を乗せる
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