序章

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その一年後、ルイスの身体にはとある術がかけられていたことが明らかとなった。ルイスには魔力封印術式がかけられていたのだ。ルイスはその膨大過ぎる魔力で自身や母体、俺を傷つけないように無意識に魔力を封印していたのだ。その封印はかなり複雑で不用意に解こうとすれば周りに被害が及ぶ可能性があった。封印を解く魔法が出来るまでにまた一年かかった。 七歳のある日、俺とルイス、マスターはルイスの封印を解いた。途端に魔力は溢れ出し大暴走。しかも属性は破壊、魔力はありとあらゆる物を破壊していった。そこで俺の属性も目覚めた。創造属性だ。破壊と創造、表裏一体の二つの属性は相殺され、ルイスの魔力が尽きるまで三日三晩続いた。 マスターに扱かれ続けた十年間色々あった。十歳の時第六次人魔戦争が勃発したり、十二歳の時にオーバーランクXになって帝になったり。ルイスとの仲も紆余曲折を経て悪くなった。詳しいことはまたの機会に話そう。 今までの生活から急激に変化があるって何かが起こりそうなフラグだと思う。最近魔族(魔獣や魔人のこと。魔人とは人の形をし魔法に特化した種族。他種族と対立している。現在では知能が低いものを魔獣、高いものを魔族と呼ぶことが多い)が何やら行動しているようだ。学園内では何も起こらなければいいんだが…。 そんなことを考えていたらいつの間にか眠りに就いていた。
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