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そして、朝…
悟は、睡眠不足で眠い目を擦りながら朝食を作り、制服を着ると玄関で靴を履く。
「いってらっしゃいデス!」
「行ってきます!
くれぐれも外にでるんじゃないぞ!」
「あっ!忘れ物デス!」
「なんだよ?」
ニーナに呼び止められ立ち止まる悟の手を掴みニーナは、悟の頬に唇を近づける。
「いってらっしゃいのキスデス!」
「ふざけんな!」
「ムギュデプゥ!?」
悟は、アイアンクローでもするかの様に顔を押さえつけ、回避する。
ニーナは、壁に押さえつけられたかの様な変顔で、ジタバタと暴れる。
「う~!?
プハァ!!!
悟のいけずぅ!!
もういいデス!
さっさといけデス!」
ニーナはまるでハエを払うように手を振ると後ろを向いてしまった。
「あぁ!いってくる!」
怒りながらさっさと学校へ向かう悟。
そんな悟が行ったのを確認した後、ニーナはニヤリと笑い、ガサガサとクローゼットをあさりだす。
「たしか~ここら辺に…クックックッ…あったデス!」
ニーナはクローゼットから手提げの紙袋を取り出し、中身をみながらニヤニヤと笑っている。
一体中身をなんなのだろうか…
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