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学校を征服するデス! #2
そして、学校から帰宅した悟とニーナは、帰宅途中に立ち寄ったコンビニで購入した弁当を食べ、床に着く。
「悟ぅ~。床に寝ないで一緒に寝るデスよ。」
「寝るか!子供じゃないんだから!」
布団をチラリとあけ、床に毛布一枚で寝ようとする悟を招き入れようとしてくる。
〝そっ!?そんな事出来るかぁー!!〟
と毛布に包まり、動こうとしない悟。
「風邪ひいちゃうデスよ?」
「気にするな!
さっさと寝ろ!!!」
「ぶぅ~!もう良いデス!」
「ったく…これだから悪魔は…」
ブツブツ言いながらニーナに背を向けてよこになる悟。
そんな悟の態度にニーナもむくれ顔で背を向けるとそのまま、眠り込んでしまった。
深夜一時…
ふと目を覚ましたニーナは、悟の寝顔をジーっと見つめ、ため息をつく。
「はぁ~、悟は私に興味などないのデスね。
意識はしてくれてる様デスが…
やはり…これが無いからデスかね…」
と、自らの胸を摩り、ため息をつく。
「………。
えい!デス!!!」
ニーナは布団から飛び出し悟の毛布に入り込むと、背中をぎゅっと抱きしめ、顔を埋める。
「もう少しくらい、興味を示してくださいデス。
女の子として傷つくデスよ。」
その夜、ニーナは悟の温もりを感じながら目を閉じ眠るのであった。
一方…悟はと言うと…
「ったく…。意識しない分けないだろう…」
ニーナの寝息が聞こえてきたのを確認し、目をあけると隣で眠るニーナの頭を撫でながらクスリと笑う。
「潜り込みやがって…
まぁ…、今日は頑張ったからな…
多めにみてやる…」
などと言いつつも、意識しすぎるあまり眠るに眠れない悟であった。
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