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「…嘘デスね…」
二ーナがジトっとした目で神を睨むと神は解りやすいリアクションを取る。
「ギクッ!?
なっ何故わかったのじゃ…」
「解らない方がおかしいデス…
さっさと本当の事をいうのデス!」
神に凄む命知らずのニーナに、押され気味の神…
神は咳払いをすると深刻な顔で答えた。
「悪魔ニーナよ…
これはお前にとって残酷な話になろう…
ゆえ、大魔界王サタンに直接聞くのじゃ!」
〝はぐらかしたな…じじい…〟
と、思いながらも今は納得しておこうと思う。
何故なら幼い頃より、大戦以外で神を追い詰めてはいけないとサタンにきつく言われて育っていた。
「わかってくれたようじゃな…
出発の準備が…」
「いつでも行けるよ。」
「さっ悟?」
むくっと起き上がると真剣な目で神を見る悟。
突然起き上がった悟に神もニーナも驚き目を丸くした。
「任せてください!先生!取りに行きましょう!その去痰剤を!」
「はぁ?」
「ほぇ!?」
真顔で解らない事を口走る悟に、開いた口が塞がらない二人。
しかも、女の子にお姫様だっこされた状態でだ。
今だけは、悟が不思議な生き物に見える。
「あれっ?違った?」
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