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サタンに謁見!?知らされた大事件デス… #2
「ぎゃあぁぁぁぁ!!」
魔王が取り出したものを見るなり、悟は悲鳴をあげ涙まで流し始める。
「さっ…悟!?」
「悟殿……」
「ほーれ、こちょこちょだ…」
悟の目と鼻の先で羽根をゆらつかせ、おちょくる様は、魔王と言うより、近所の悪ガキの様だ。
それに対し、悟はビビりまくっている。
「ハッハッハ!
愉快だ!悟よ!」
「お父様!!
また、人の心を見てたデスね!?」
そのままへたりこみ、口から泡を吹く悟を抱き締め、ニーナは睨むように魔王を見る。
「ハッハッハ。
軽い冗談だ!。すまなかったな。」
フードを取ると赤毛でツンツン頭の少年のような顔立ちの魔王に、悟は度肝を抜くとニーナに失礼な質問を問いだした。
「…外見も気分で変わるの?」
悟の素朴な質問にムカッと着た魔王は、羽根を使い悟をくすぐりだす。
「あぁ!?どの口がそんな事を言わすのかな?
ガキだって言いたいのか!愚息が!!
この顔は、我の自前である!」
「ふひゃははは…
ヤメテ…ゴメンナサイ…」
「わかれば良い!我の恐ろしさ。
存分に味わったか!」
「ひゃはははいひっ!。
わかはははっ。やめぇへへへ。」
2人の様子は、端から見れば気の合う兄弟のように見える。
「なにやってるデスか!?お父様!!
やめるデス!」
「うひゃひゃひゃ…」
「ふう。仕方あるまい。」
娘に止められた魔王は、くすぐるのを止めると玉座に座り仕切り直す。
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