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「ウググッ……。
ダッダークネスサンダー!!」
「魔法障壁使うまでも無いわ。」
と、片手でハエを落とす様に叩き落とす。
これが、ユマとニーナの実力差。
けして、ニーナが弱いわけでは無い。
ユマが強すぎるのだ。
「はぁ。これなら子供の頃のお姉ちゃんの方が強かったわ。」
と、幼い頃、いつも寝る前に話してくれたおとぎ話の英雄 ルーナをお姉ちゃんと呼び、ニーナと比べる。
〝そんなおとぎ話の英雄に勝てるわけ無いデス!〟
と、少しご立腹なニーナ。
「まぁ。時代が時代だしね。
本気できなさい。
でなければ、一生私に一撃いれる事なんて出来ないわ。」
この挑発にカチンときたニーナは、杖を振り上げ、全魔力を杖に集中する。
「金色の風よ!
我が名、ニーナの名において吹き荒れ、我が敵を切りきざめ!」
「あー。
特殊魔法ね。
まぁ。それしか方法は無いわね。」
と、気を練り始め、全身を魔力と気で覆い尽くす。
「来なさい!ニーナ!!!」
「ゴールデンウィンドー!!!」
金色の風が吹き荒れ、ユマに襲いかかる。
だが、黄金の風はユマにかすることなく、気の壁に消えていく。
「その魔法は、気と魔力の混合魔法。
別の誰かならともかく、私の血を引いたあなたの魔法が通用する道理がないわ。」
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