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そんな日々が続き、悟も檻から解放され、魔力コントロールと実践の修行へと移る。
「悟ぅー!」
「二……ニーナァー……。」
お互いにゲッソリとした様子で、ゆっくりと近づき、抱き合いながら泣き出した。
「まぢ怖かったぁー!!」
「毎日フルボッコにされたデスゥー!!!」
「うふふ。次は榊悟の番よ?
母の私が許します。
さぁ!ブチュっとしてしまいなさいな。」
そう言われると中々出来ないもの。
2人は赤面し、動けなくなった。
「…………じれったい。」
「うぐっ!?」
「むぎゅ!?」
ユマによる強制的な魔力移動により、悟が魔王化し、ニーナは封印状態になる。
「今度は、ニーナがおりに入りなさい。」
「え?
デスが私は魔力コントロールできて…」
「良いから入りなさい!!」
「ひゃい!!」
怒鳴られたニーナは、渋々おり中へと入る。
すると、チャンが現れ、ニーナをおりごと次元の狭間へ放り込んだ。
「わぁ!?デス」
「ちょっ!?チャンさん!」
「ふぉっふぉっふぉっ。
早く精進なされよ。悟殿。」
「ニーナをどこへ?
ルーシは!?」
「ニーナ姫の居場所は教えられませぬが、ルシファならあそこですじゃ。」
と、チャンが指差した先は、遥か上空。
空を漂うルーシの魂がそこにあった。
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