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「仕切り直そう!
我は魔王サタンなり!」
サタンはあれだけのはしゃぎっぷりを見せた後だと言うのに表情をコロッと変え、威厳のある太く大きな声で胸をはる。
悟をくすぐりっていた時とは全く別人の様な声だ。
不思議に思いながらも呼吸を整え、サタンの話に耳をかす三人。
「お前が我が息子となる榊悟らしいな。
よく来たカンゲイ…ン゛?ア゛ーア゛ー」
突然サタンの声がダミ声に変わりだした。
「ちょっ!?」
「陛下!?」
「おっ…お父様?」
三人とも唖然とした顔で玉座で慌てる魔王を見つめる。
「ア゛ー…マイクテス、マイクテス…
カンゼンニコワレタナ…
マァイイ…ハナシヲツヅケル」
どうやら、ボイスチェンジャ付きマイクを使っていたらしい。
サタンの声が威厳のある声から、まるで誘拐犯がヘリウムガスを吸った人のようになるも気にせず話し出す。
「ハナシハ、カミカラキイテイル。
マリョクノコントロールナラワレジキジキニシドウシテヤル…」
「たっ耐えるんだ…ルーシ…
笑ったら……」
「わかっている…だが…」
二人はプルプル震えながら笑いを堪える悟とルーシ。
そして…娘のニーナは恥ずかしそうに赤面し、俯くしかない様だ。
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