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「………。まぁいいわ。
さぁ!はじめましょう!
何処からでも撃ってきなさい。
魔力を込めれば、剣技でもよいから。」
「わかりました。」
ユマは、上から目線で挑発してくる。
だが、悟はけして挑発には乗らず、大きく深呼吸をして、構える。
「あら?挑発にはのらないのね。」
「今の俺には挑発にすら、なりませんよ。」
と、ニヤリと笑い、拳を構える。
「………。
なってないわね。
あなた、剣は持ってないの?」
「剣……ですか……。
戦ったのも一度だけなので、しかも暴走してましたから。」
「なるほどね。少し待ってなさい。」
ユマは、構えを解くと1人宝物庫へ。
悟は、その間岩部に座り、1人考え事を始めた。
「お待たせ。
はい。これを使いなさい。」
「これは……飴?」
ユマが持ってきたのは、剣ではなく、イチゴ味の飴。
悟は不思議そうに飴を受け取り眺めている。
「飴……ですよね?」
「えぇ……飴よ?
ただし、その飴は魔王剣が一振り、エクスキューションが封印された飴なのよ。
さぁ、お食べなさい。
それで、あなたはいつでもエクスキューションを出せる様になるから。」
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