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何か方法は…と悟は指輪を見つめ考える。
だが情報が足りず、いくら考えても解決策など浮かばない。
「一体……どうすれば……」
その時、ノックの音が聞こえ、外から女性の声が聞こえてきた。
「ただいまぁー。ニーナ!
帰ってきてるの!?」
「そっ…その声は!?
お……おぉかぁ……!?」
「えっ!?」
ニーナの様子が尋常ではない。
〝お…か……ぁ……?
お母様か!!?〟
事を悟った悟は、きちんと座り直し、無理矢理笑顔を取り作る。
〝ニーナがあれ程まで恐るお母様。
これはヤバイ!〟
ドキドキと鼓動が高鳴る。
「入るわよ。」
「まっ!待つデ……あ……。」
と、扉が開かれるも外には誰もいない。
「あ……あれ?」
不思議に思っていると、ベッドの下からニュルリと現れ、ニーナをぎゅっと抱きしめた。
「むぎゅっ!?」
「そっち!?」
「ニーナぁ!!
久しぶりねー。会いたかったわぁー!」
と、力一杯抱きしめている様子。
だが、よーく見ると抱きしめているわけでは無い。
チョークスリーパーだ。
「ギッ!ギブデフ…おがあざぶぁー。」
「連絡1つよこさないで。
寂しかったわよー。ニーナ。」
と、あきらかに怒っている。
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