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と、悟達も正座で顔を見ることも出来ない状態でことの顛末を話し始めた。
「実は……」
「うーん。
なるほど……。そういうことか。
予言はあっちだったと言う事ね。」
と、深刻そうに唸っている様だ。
「では指輪についてお話しましょう。
でも、その前に?」
と、お母様が立ち上がり、悟の前に移動すると、顎をくいっとあげ、悟にほほ笑みかける。
「人と話すときは、ちゃんと目を見なさい。
ねぇ。榊悟君。」
「ヒィ!……へ?」
悟の前に立っていたのは、牙の生えた悪魔では無く人間。
王妃らしくドレスや王冠に身を包んでいるものの、外見から見る年齢は20台後半のとても綺麗な茶髪の長い髪をした美しい女性であった。
「私はユマ。旧姓は戸塚ね。
こう見えて、元人間よ。
まぁ800歳くらいになるから、もう人間とは呼べないけど。
娘をよろしくね。榊悟君。」
「は…はい!不束者ですがよろしくお願い致します。」
「よろしい。合格。
で、何故ミーナを殺さなくてはいけないかって事よね?
それには、あなた達がしている指輪が関係しているわ。」
とユマは、座っていた椅子に戻るとゆっくりと話し始めた。
「まずあなた達がしている指輪には魂を繋げる効果があるのはしってるわよね?
実は二人の気持ち が通じ合うにつれて三段階までレベルアップする指輪なのよ。」
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