第1章 水難の相

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「…ち・こ・く・だ~」 《おはよう…》 「おう! おはよう~ オーチャン …いってきます」 【…ワンワン♪】 「ペルもいってきます~…」 オレの仕事は大工。 頑丈な家を作るのが夢だ… 「だからそれは出来ない!」 「…何 また やってんの?」 「あぁ…」 「今日は大元さんがきてんだぁ」 「ふ~ん…」 『あんたは発注書どおりやってくれたらいいだよ』 「だからこんな細工したら強度に問題がでるんだよ!」 『・・・』 「あんた ウチに手抜き工事やれって言うのか?」 『…設計上は問題ないだろ?』 「・・・」 『つべこべ言わず設計どおりやれ!…』 「今度の人は食い下がるな~」 「ウチの親方に真っ向から言える奴 なかなか居ないもんな…」 「前に来た人なんかひと睨みで逃げ帰ったもんな」 『…俺の設計を壊すな!』 「…おいやめろ」 「親方っ!」 「…大丈夫ですか?」 『…とっ兎に角 設計どおり頼みます!』 「「・・・」」 (スッゲ~剣幕!) 「…仕事だお前達!」 「あっはい…」
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