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《…すまない》
「オレの事なんか心配いらないよ
本当よかった」
《でも住む場所…》
「な~に
オレが稼いで火事にも負けないスッゲ~家建ててやるよ♪
だからオーチャンは体なおして…」
家は全焼しあの占いどおりオレは住む場所を失った…
「全部ダメだな~」
【…ワンワン♪】
「無事だったのはお前だけかぁ」
【ワンワン♪…】
「今晩は野宿か?」
オレは仕方なく仕事場の事務室に忍び込んで眠った。
【…ワンワン♪】
「シッ~
親方っ今日だけ
すみません…」
【ワンワン…
ワンワン】
「ペル煩いぞ~…」
【ワンワン】
「ヤバッ!…」
「勝!?」
「・・・」
【ワンワン♪…】
「あっペルッ!」
「・・・」
【ワンワン
ワンワンッ…】
「やめろペル!」
ペルが親方に飛び付いてじゃれている光景にオレは恐怖した
「…ワシが嫌いなもんは?」
「いっ犬です」
「そうだな!
知っててなんでここにいる?」
【ワンワン♪…】
「煩い!」
「ペル…」
オレは土下座をして火事の事を話した
「・・・」
「なるほど
それは大変だったな」
「そっそうなんスよ♪」
「調子に乗るな!
それでも犬はダメだ」
【…ワンワン♪】
「やめろ~…」
親方はガキの頃に犬に噛まれて犬が苦手だったのだ
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