第1章 水難の相

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「…はぁ~」 「こってり叱られたようだな」 「ご苦労さん♪」 「なぁ…」 「さ~仕事 仕事…」 「おいっ!」 「今晩 泊めてくれって言うんだろ?」 「おう♪ わかってんじゃん…」 「悪いけど無理だ!」 「なんで~…」 「家 ペット禁止なんだわっ」 「・・・」 「わり~な 他、あたってくれ」 「ミノル~」 【ワンワン♪】 「なんで皆お前を嫌うんだか…」 【ワンワン♪…】 『・・・』 「あっ!」 【ワンワン♪】 「すみません…」 (この人昨日の!?) 『…お宅の?』 「えっまっまぁ…」 『名前は?』 「…名前? あ~ 只野勝です」 『勝?』 「えぇ…」 『勝っ…マサルか~ いいな♪…』 (なんだ?…) 「あんた犬が好きなのか?」 『・・・』 「…別に隠さなくっても良いじゃん♪」 『ごっ誤解だ 私は 寧ろネコ派だ…』 「ウソだ~ 好きなんだろ?」 『・・・』 「…ほらペル ごあいさつして♪」 【ワン?…】 『・・・』 「…そうだ! あんたオレたちを暫く置いてくれないか?」 『はあ?』 「実はさ 今住む場所さがしてんだけど あんた家にオレとペル泊てくんない? 勿論あんたの迷惑にならないようにするから…」 『・・・』 「頼むよ」 【…ワンワン♪ 】 「…よ~しっ決まり!」
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