【メアリー・スーより根が深いもの】

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しかし、「自己肯定感が低くコミュニケーションが苦手」という要素が加わったメアリー・スー的主人公(「綾波メアリー」「レイ・スー」とか名前を付けてもいいですが)。 彼女が「周囲の“みんな”から無条件に受け入れられ、気遣われ、慕われ、やがて万能な影響力を持ち(自分ではあまり動かず、周囲が勝手に察して動いて“傷つけたくないから”と責任を負ってくれる)、 あらゆる問題を解決し尊敬され賞賛される」という作品というのは(客観的な評価はともかく)「今どき」な感じはします。 まあ書いてみて放置される場合が多いパターンの作風でもあるりますが、若い世代がそれを書いて一部に受け入れられ、あるいは模倣される土壌というものには何か根深いものを感じます。 本気で分析すると色々出てきそうですが(社会の幼児化とか)、私は専門家ではないので、誰か察して卒論とかで書いてクレクレ。
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